鉄則


コーチングにおいて以下の鉄則があります。

ゴール設定は現状の外

既に書いてきたことですが、TICE・苫米地式コーチングにおいてゴール設定が現状の外であることは鉄則中の鉄則なので改めて記しておきます。
ここでいう「現状」というのはこのままの状態なら実現するであろう未来の世界すべてのことです。ポシブルワールドと言った方がイメージしやすいかもしれません。

「現状の外」ですから今は想像もし難いようなゴールです。
自分と少数の仲間だけが幸せになるようなものでなく広く「こんな世界だったら良いな」と思えるような世界を想像して設定するのが良いです。
よって、ゴール設定は以外と難しくもあるため、コーチと共に設定するのが理想です。

バランスホイールを意識する

そして、人生の各側面に満遍なく設定します→バランスホイール。
世間の成功メソッドではもっぱらビジネス・財政面での成功が強調されていますが、TICE・苫米地式コーチングではバランスホイールを大切にします。
仕事で成功しても家庭や人間関係など、別の面がうまくいってなければ、豊かな生き方とは言えません。
健康を失ってでもビジネスで成功したところでこれまた本末転倒であることは言うまでもありません。

ゴールは他人には言わない

ゴールを他人に言うとそれを否定してくる人(ドリームキラー)たちが現れます。
案外家族・友人・恋人・教師がそれになりがちです。
ドリームキラーはエフィカシーを下げてくるのでゴールは自分の胸に秘めておきましょう。

ちなみに「〇〇大学に入りたい」「〇〇と言う職業につきたい」というのは構いません。
これはいずれもゴール達成の通過地点に過ぎず、それそのものがゴールになる事は無いからです。
しかし、これもドリームキラーが現れるので明かす相手は慎重に選びましょう。

真のゴールを言って良いのはコーチのみです。
また、ゴールを公表すると次に説明する「want to」が「have to」に変わりやすくなります。
こうなるとパフォーマンスが発揮できなくなります。
私が正にそうでした。

常にWant toで生きる

苫米地博士は様々なシーンで「常にやりたいことだけをやれ!」とおっしゃいます。
反対にhave to(すべき・ねばならない)では決して行動してはいけないと言います。

理由は人はwant toに従えばパフォーマンスが発揮され、have toで行動すると逆にパフォーマンスが抑えられてしまうからです。

「しかし、この社会は皆がやりたいことだけをやっていたら成り立たない。誰かが皆がやりたくないことをやらないといけない…」

こう反論する人が多いのではないでしょうか?
私もその1人でした。

しかし、一見皆がやりたくないことと思われるもの…家事、重労働、単純作業、事務作業など、本当に皆がやりたくないことでしょうか?

栄養ある美味しい物を食べたい、片付いた綺麗な家に住みたい、便利な街を作りたい、平和な社会を維持したいetc
これらは元はwant toから来てませんか?
「やりたいこと」と情動的に「楽しくて楽なこと」は同義ではありません。

また、もしも皆がやりたいことだけをやるとしたら世の中のほとんどの人が音楽家、作家、役者、スポーツ選手等になってしまう…。などと思ったことがないでしょうか? 私は以前友人たちとこのように語っていました。

しかし、それは今は自分の価値観のみに従った視点であったと今は思います。
状況が変わればやりたいことは刻々と変化します。
住んでる場所、時代、立場によって…。

一方have toですが、このマインドではパフォーマンスに制限がかかってしまいます。

ところが、これが目先の情動ではwant toと錯覚させられることもあり、注意が必要です。
それについては次の章をご覧ください。

真のゴールは「現状の価値観のwant to」と必ずしも一致するとは限らない

ここまでお読みになり、自分はやりたいことをやって、そこそこ成功をつかんでいる!と思われた方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、いつの間にか親や教師、世間の価値観に洗脳された道を歩んでいたり、子供の頃に思い描いた夢は無理だと思い込み、容易に実現可能な道に進んでしまっていないでしょうか?

それでも現状の中の人からは「優秀」とか「常識人」「かっこいい」などと評価されるため、自分自身もwant toで来たと思わされてしまうところがあります。

確かに周囲から評価され賞賛されることも煩悩のひとつであり、情動的にはwant toになりがちです。

しかし、その「成功」はあなたが真に望んだものでしょうか?
仮にノーベル賞を受賞したりオリンピックで優勝した人でも、もしかしたらもっと全身全霊をかけられるものが別にあるのかもしれません。

よって、真のゴールは「現状の価値観のwant to」と必ずしも一致するとは限らないことにも留意する必要があります。

ここで、私の心に刺さった苫米地博士の名言をご紹介します。

"賞や勲章などを与えられるのは現状の中の人に理解され認められ褒められると言うことであり、どうしようもなくつまらないことです。真に自分らしく生きようと思ったら現状の中の人たちから敵だと思われる位がちょうど良いのです。"

— 苫米地英人, 「感情」の解剖図鑑

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