本気で自分と世界をより良く変えたい人に
概要
クライアントの真に望むゴール設定とその実現を認知科学に基づき達成させる自己実現の手法です。
コーチング協会は複数ありますが、創始者ルー・タイスと氏の後継者 苫米地英人博士のTICE・苫米地式コーチングでは「現状の外」にゴールを設定することが原則です。 また、ゴールは人生の各側面に複数設定します。 なお、コーチが対話でのセッション形式で行うものの他に自分自身で行うセルフコーチングがあります。
歴史と背景
コーチングの背景には哲学・心理学・量子論・認知科学など多岐にわたる学問があります。
創始者ルー・タイスはアメリカシアトルの高校教師でフットボールコーチでした。 あるとき、心理学教授から教わった内容があらゆる方面に応用可能と気づき、高校教師を辞め、71年に「The Pacific Institute(パシフィック・インスティテュート)」を設立しコーチングの普及に努めました。
氏のコーチングプログラムは米国トップ大企業であるフォーチュン500社の60%以上、連邦政府機関、州政府機関、国防総省、警察等にも導入され、高い評価を得ました。 その他にも、北京オリンピックで8個の金メダルを獲得したマイケル・フェルプスの指導、アメリカオリンピックチームのコーチ、中国のオリンピック委員会がシステムの導入を図るなど、世界各国のプロスポーツ選手の強化の面でも実績を上げました。
晩年には認知科学者である苫米地英人博士を共同開発者に迎え、子供向けのセルフコーチングプログラムPX2や大人向けのTPIEを開発・普及するほか、コーチ育成プログラムを完成し、2012年に逝去。その後は苫米地英人博士が公式な後継者として「TICEコーチング」の講座継続および「苫米地式コーチング」の研鑽・普及に努めています。
そのような歴史的背景があるため、初期の頃に分派したコーチング協会では後にプログラムに加えられた部分が含まれていない可能性があります。
そのため、他協会のコーチングと区別し、あえてTICE・苫米地式コーチングと記述する場合があります。
コーチングは経済的・社会的成功だけを目指すものではない
上述した通り、ゴール設定は人生の各側面に設定します。 また、TICE・苫米地式コーチングにおける「職業」の定義は自身が社会に提供する機能のことであり、お金を稼ぐこととは切り離して考えます。
よって、職業の他、人間関係、趣味、健康、ファイナンス、地域活動、精神性、生涯学習などそれぞれにゴール設定します。 このうち、「健康」と「ファイナンス」はそれ以外のゴールの下支えになるもののため、他のゴール設定によって決まっていきます。(『オーセンティックコーチング』苫米地英人著より)
また、ゴール設定は自分さえよければ良いと言うものではなく、抽象度を上げ、より多くの人が幸福になるものにしていくのが基本です。 ルー・タイスも苫米地博士も経済的な成功を収めるのみならず、無償の社会貢献活動により、多大な実績を残しています。
ルー・タイスの社会貢献活動
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- ロサンゼルスのストリートギャングによる殺人の撲滅
- カトリックとプロテスタントによるアイルランド紛争の終結
- 南アフリカ共和国のアパルトヘイト撲滅等
苫米地英人博士の社会貢献活動
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- オウム信者の脱洗脳
- 少数民族のためのサイバー国家建国等